むむむの黒にんにくは、現在の販売価格が他社様の黒にんにくよりも高めの価格となっております。(令和5年10月時点)
現在の価格が、通常の黒にんにく300gで¥4,886(税込)となっております。
それには理由がございますので、ご説明いたします。
【むむむの黒にんにくが少し高い理由】
理由の一つとして、農薬・化学肥料・除草剤不使用で育てていることが挙げられます。
特に除草剤不使用のところが大きな原因となっております。
むむむの農法も農薬や化学肥料を使用しない自然栽培なのですが、自然栽培の一番大変なところは、除草剤を使用しないため、雑草を人の手で処理しなくてはならない、というところです。
1日かけてとあるところまで草刈りを行い、翌日からまた新たな先に進む、というのを繰り返していると、2~3日後には、今まで雑草を刈り取った場所に新たな雑草が生い茂っているのです。
このいたちごっこがずっと続きます。
事業の中でも人件費は大きな割合を占めますが、その人件費が草刈りに多く充てられてしまうので、原価が高くなってしまいますし、かといって草刈りを行わなければ、にんにくに栄養が行きわたらなくなってしまい、質の良いにんにくができないので、どうしてもやらざるを得ません。
最近はどのくらい大変で、どのくらい草刈りにコストがかかるのかもわかり、それを基に機械への投資をしっかり検討することができたので、今後は除草のための機械を導入し、少しでも低コストで栽培できるように取り組んで参ります。
それでもやはり除草剤よりはコストがかかってしまうのですが、ここはむむむのにんにくとしては譲れないポイントです。
もう一つの理由としては、むむむの黒にんにくは、白いにんにくを黒にんにくに熟成発酵する際に、水分を極限までしっかり飛ばしていることが挙げられます。
にんにくの主な成分は水分です。
黒にんにくにする際に加温して熟成発酵させますが、私たちは時間をしっかりかけて追熟も行い、水分をしっかり飛ばし、味が暴れるのをしっかりまとめ上げて、食べて美味しい黒にんにくにするために、多くの手間をかけております。
黒にんにくを触った際に、皮が実から離れにくい、実を持ったら手がべちゃっとする、というのは、水分を飛ばし切れていない証拠です。
ということは、余分な水分も商品の重さに含まれているということです。
例えば、1kg¥1,500円のにんにくがあったとします。
1つ目のパターンでは、これを熟成発酵する際に、しっかり水分を飛ばさずに熟成を浅めにした場合、20%の水分が失われると仮定します。そうすると
1kg-(1kg✕20%)=0.8㎏
上記の数式の通り、1kgのにんにくが0.8㎏の重さとなり、それはもともと
1㎏¥1,500という原価なので、水分が飛んだあとでは0.8㎏で¥1,500となります。
それを1kgに計算し直すと、1kgは0.8㎏の1.25倍になるので、価格も1.25倍にすると1kg¥2,250となります。
そして2つ目のパターンでは、白いにんにくを黒にんにくにするために熟成発酵する際、しっかりと熟成させ水分を飛ばすことで40%の水分が失われると仮定します。そうすると、
1kg-(1kg✕40%)=0.6㎏
上記の数式の通り、1kgのにんにくが0.6㎏の重さとなり、それはもともと
1㎏¥1,500という原価なので、水分が飛んだあとは0.6㎏で¥1,500となります。
それを1kgに計算し直すと、1kgは0.6㎏の約1.67倍ですので、
¥1,500✕1.67=¥2,505 1kgで¥2,505となります。
これらを、例えば販売する際の価格の値付けをする際に、倍の価格で販売する場合、
水分をしっかり抜いていない方は1kgあたり¥4,500。
片方のしっかり水分を飛ばした方は1kgあたり¥5,010。
水分を多く含んでいる方が安くなります。
よくある訳あり黒にんにくが安い理由は、皮むけや大小大きさバラバラといった理由の他に、そういったことも含まれていたりします。
また、今まで食べていた黒にんにくが比較的安いものであったとしても、もしかしてその安さの秘密は水分が抜け切れていないから、ということも無きにしも非ず、です。
私たちむむむも、今後、より一層、お買い求めやすい価格にできるだけして参る所存でございます。その努力を怠ることは決していたしません。
ですが、私たちの黒にんにくの値段がどうこうの前に、できれば黒にんにくに興味があってこれから黒にんにく生活を始めたい、もしくはもう始めている方でも、もっと良い黒にんにくとの付き合い方を望まれている方には、ぜひともこういった正しい情報に触れていただき、より良いお買い物と、より良い黒にんにく生活をお過ごしいただけましたら大変嬉しく思います。