むむむ公式通販サイトで販売している、黒にんにく100gや300g、訳ありやプレミアムを作る際に使用しているにんにくは、すべて弊社のグループ会社でむむむ専用として作られている農薬・化学肥料・除草剤不使用のにんにくを使用しておりますが、その品種は白玉王という品種を使用しております。
白玉王とは?
まず、白玉王を説明するにあたり、にんにくの歴史を少しだけさかのぼります。
にんにくと言えば「福地ホワイト6片」という名前が有名ですが、その福地ホワイトも、にんにくの在来種のうち、三戸郡福地村(現、南部町)で栽培されていたものの中で、特に良品質である「苫米地にんにく」が昭和30年代に青森県内に普及したことにより、福地ホワイトという名称となったそうです。
そして白玉王というのは、住友化学株式会社さんで育種された品種で、平成19年に品種登録されたそうですが、その元はと言えば、上記でご説明いたしました、福地ホワイトの選抜系から、さらに選抜して育成されたものであり、味がよく、病気に強い、という特徴を持った優良種子として開発されたそうです。
実際、白玉王はその名の如く真っ白で、身は肉厚でしっかりとしていて、糖度は高く、旨みを強く感じます。
にんにくは大きく分けて寒地系にんにくと暖地系にんにくがあります。
暖地系にんにくは、温暖な気候条件で育てられるにんにくのことを指します。
これらのにんにくは、通常、寒冷地域の低温要求量が低く、暖かい気候下でより適しています。以下に、暖地系にんにくに関するいくつかの特徴を挙げてみましょう。
耐暑性: 暖地系にんにくは、高温や暑さに対する耐性があります。これにより、温暖な気候での夏季でも品質を維持しやすくなります。
低温要求量: 一般的には、低温要求量が低い傾向があります。これは、暖かい気候下でも成長しやすいことを示しています。
成熟期: 暖地系にんにくは、通常、寒冷地域のにんにくよりも成熟が早い傾向があります。これにより、早い時期に収穫が可能となります。
風味: 暖地系にんにくは、一般には寒地系に比べて辛味がやや軽いとされることがあります。そのため、風味の軽いにんにくを好む地域に適しています。
栽培時期: 暖地系にんにくは、春から初夏にかけて植えられ、夏や秋に収穫されることが一般的です。
保存性: 一般的には、暖地系にんにくも収穫後に適切に保存されれば、長期間保存が可能です。
暖地系にんにくは、温暖な気候が特徴の地域で栽培され、その土地の気候や風土に合わせて様々な品種が存在します。地域の気候条件や農業慣習に合わせて適した品種を選ぶことが、生産性と品質を向上させる上で重要です。
一方で、寒冷地域向けに育てられるにんにくを寒地系にんにくと呼びます。
これらのにんにくは、低温に強く、寒冷な気候下での栽培に適しています。主な特徴として以下の点が挙げられます。
耐寒性: 寒地系にんにくは、低温に耐える能力が高いです。これは、寒冷地域の冬季においても成長が可能であることを意味します。
適応性: 寒地系にんにくは、寒地の土壌や気候に適応しやすい特性を持っています。これにより、寒冷な地域で安定して収穫ができるようになります。
風味: 寒冷な気候で成長するにんにくは、通常、風味が豊かで辛味が強いとされています。これが、料理において深い味わいをもたらします。
栽培時期: 通常、にんにくは秋から冬にかけて植えられ、春や初夏に収穫されます。寒地系にんにくもこれに準じており、寒冷な環境下で育てられます。
保存性: 寒地系にんにくは、通常、収穫後も長期間保存が可能です。低温や湿度の影響を受けにくいため、冷涼な地域での保存が有利です。
また寒地系にんにくの耐寒性は、低温要求量とも関連しています。
低温要求量は、特定の植物が芽生えや成長に必要な低温期間を指します。
この期間が満たされることで、寒冷地域でのにんにくの良好な発育が促進されます。
低温要求量が十分であると、にんにくは冷涼な気候下で生育するための必要な信号を得ることができます。これにより、冷涼な秋や冬に植えられ、低温期間中に休眠状態に入り、春になると成長が再開される特性が現れます。
耐寒性が高いと、低温や寒冷地域での冬季においても植物がダメージを受けにくくなります。これが、寒地系にんにくが寒冷な環境下で安定して成長し、収穫が可能となる理由の一つです。
したがって、低温要求量はにんにくの寒冷地域での栽培において重要な指標となります。適切な低温要求量を持つにんにく品種は、寒冷な気候下での生育に適しており、冬季の低温期間を経て健康的に成長することが期待されます。
寒地系にんにくは、その特有の風味や収穫のしやすさから、寒冷地域で好まれています。寒冷な気候条件がにんにくの成長に適しているため、これらの品種は寒冷地域の農業において重要な役割を果たしています。
むむむが栽培しているにんにくは、青森県弘前市で育てているので、もちろん寒地系にんにくであり、すなわち白玉王は寒地系にんにくとなります。
厳しい寒さを乗り越え、旨さと栄養素をたくさん含んだにんにくと、それを熟成発酵した黒にんにくを、ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたいと思っております。